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内容:元新聞記者の視点から、ツールに振り回される企業と使いこなす企業の差。
私はこれまで35年間、インターネットビジネスの荒波の中に身を置いてきました。元新聞記者として「情報の価値」を追い求め、その後はデジタルを武器に商売の最前線を走ってきました。その長い歩みの中で、数え切れないほどの企業がデジタル化に挑み、そして散っていく姿を目の当たりにしてきました。
今、世の中は「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の旗印のもと、再び大きな変革期にあります。山口県内でも多くの経営者が焦りを感じていますが、35年の経験から断言できることがあります。DXに「失敗する企業」と「成功する企業」の差は、スキルの差ではなく、「マインドセット(心の持ちよう)」の差にあります。
失敗する企業の共通点は、DXを「ITツールを導入すること」だと勘違いしている点にあります。
「最新のAIを導入すれば売上が上がるはずだ」「高いサブスクリプションを契約すれば業務が効率化されるはずだ」——。こうした経営者は、いわばツールを「振れば願いが叶う魔法の杖」のように考えています。しかし、現実は残酷です。
ツールに振り回される企業は、まず「何をしたいか(目的)」ではなく「何ができるか(機能)」から入りがちです。その結果、使いこなせない高機能なシステムに現場が疲弊し、結局は以前よりも仕事が増えてしまう。これは、新聞記者が「どんな記事を書くか」を決めずに、最高級の万年筆を買って満足しているのと同じです。
一方で、DXに成功する企業は驚くほど現実的です。彼らにとって、デジタルは魔法ではなく、あくまで「使い勝手の良い道具」に過ぎません。
成功する経営者は、まず現場の「不(不便、不満、不安)」を見つけます。「夜中にお客さんを待たせているのは申し訳ない」「この同じ説明を、毎日10回繰り返すのは無駄だ」。こうした具体的な課題に対し、Google SitesやLINEといった、身近にある「安くて、誰でも使える道具」をパズルのように組み合わせます。
彼らが重視するのは、システムの凄さではなく、「その道具を使って、いかにお客さんを喜ばせるか」という一点です。元新聞記者の視点で言えば、大切なのはペンの種類ではなく、読み手の心を動かす「記事の中身」であることを、彼らは本能的に理解しています。
35年間の結論として、DXの成功に最も必要な能力は、プログラミングではなく「編集力」です。
編集力とは、「バラバラにある情報(自社の強み、顧客の悩み、既存のツール)を組み合わせて、新しい価値を作り出す力」のことです。
エンジニアを雇う代わりに、自社の「おもてなしの心」をLINEの文章に編集する。
高価なCRMを買う代わりに、Googleフォームを使って顧客の声を収集し、自分たちで改善のサイクルを回す。
こうした「文系的な思考」こそが、地方の中小企業がデジタルで逆転するための最強の武器になります。エンジニアがいないことは、もはや弱みではありません。むしろ、技術に縛られず「顧客の気持ち」に100%集中できる強みになるのです。
DXという言葉に怯える必要はありません。新聞記者が取材ノートを広げるように、あなたもデジタルのキャンバスを広げてみてください。
35年前、インターネットが始まった頃、世界はもっとシンプルでした。今、ツールは当時とは比べものにならないほど進化しましたが、商売の本質——「人に喜んでもらい、信頼を得る」——は、1ミリも変わっていません。
ツールに使われるのではなく、ツールを使いこなす。 エンジニアに丸投げするのではなく、自らが「編集長」となって仕組みを構想する。 その覚悟が決まった瞬間、あなたのDXは成功への第一歩を踏み出します。山口の地に根ざした「文系DX」で、35年経っても色褪せない、本物の商売をデジタル上に築いていきましょう。
MASAプランニングラボの「文系DXモデル」は、単なるIT導入支援ではなく、「情報の再定義と関係性の再構築」を軸とした極めて合理的なビジネスモデルです。
このモデルをビジネス面から評価し、地方都市の専門店が取り組む具体的なメリットを4つの視点で解説します。